サハリン同胞のうち、最高齢者のチェ・グンジャさんの車椅子を押しながら歓迎イベントへ向かうビョン・チョルファン在外同胞庁次長=9日、江原道、在外同胞庁
[パク・ヘリ]
日帝強占期に、強制徴用などでサハリンに移住した同胞100人が9日、故国に帰ってきた。
永住帰国事業を主管する在外同胞庁と大韓赤十字社はこの日、江原道(カンウォンド)・東海(トンヘ)港国際旅客ターミナルにて、サハリン同胞の団体入国を歓迎するイベントを開催したと発表した。
歓迎イベントには、ビョン・チョルファン在外同胞庁次長、パク・ウンヨン大韓赤十字社本部長などが参加し、約80年ぶりに故国に帰った同胞たちを迎えた。
在外同胞庁によると、今年、永住帰国するサハリン同胞は、イ・ソングィ(100歳)さんをはじめ、1世代の同胞とその子孫などの270人。残りの170人は年内に個別入国し、定着する予定だ。
ビョン・チョルファン在外同胞庁次長は、歓迎の挨拶で「祖国での新しいスタートが、寂しく感じることのないよう、韓国政府がサハリン同胞の皆さんと共にする」とし、「韓国に安定的に定着できるよう、皆さんの声に耳を傾け、最善を尽くす」と約束した。
今回、団体入国したサハリン同胞のうち、最高齢者のチェ・グンジャさん(92歳)は、「これで祖国に骨を埋めることができる。韓国政府に感謝する」とし、「韓国はとても発展していて、きれいだ。とてもうれしい」と喜びを伝えた。
一方、韓国政府は「サハリン同胞への支援に関する特別法」に基づき、サハリン同胞の永住帰国および国内定着の支援に向けた事業を行っている。1992年から現在まで、計5340人のサハリン同胞が永住帰国した。昨年、関連法が一部改正されたことで、直系卑属1人だった永住帰国の支援対象が、子どもまでに拡大された。
hrhr@korea.kr