社会

2025.02.11

済州海女博物館で「済州南方大型イルカ生態法人サポーターズ」の発足式が行われた=9日、済州特別自治道、済州特別自治道

済州海女博物館で「済州南方大型イルカ生態法人サポーターズ」の発足式が行われた=9日、済州特別自治道、済州特別自治道


[チョン・ミソン]

済州南方大イルカに人間のような法的地位を付与する生態法人指定に向けて、済州道民などが取り組む。絶滅の危機にさらされている済州南方大イルカを守るためだ。

済州特別自治道は9日、済州海女博物館で「済州南方大イルカ生態法人サポーターズ」の発足式を行った。

サポーターズは済州南方大イルカを保護すべき価値について発信し、韓国の生態法人指定第1号としての支援を行う。海洋浄化活動とプラスチック削減運動、倫理的生態観光の拡散などを通して、自然と人間の調和と共存に向けて取り組む。

昨年、公開募集で選ばれた117人のサポーターズと、当日に現場で追加した30人は、SNSのコンテンツを製作したり、フロッギングなどのイベントを通じて、済州南方大イルカと自然をまもろうというメッセージを世界中に発信する予定だ。

済州南方大イルカは絶滅危惧1級だ。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)と国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに登載されている。済州沿岸に約120頭余りが生息するものと推定される。

生態法人制度は、重要な生態的価値を持つ自然物に法的地位を与え、その権利を保護する制度だ。

オ・ヨンフン知事は「済州の海で海女たちと交感し、生きてきた絶滅危惧種の南方大イルカを必ず守らなければならない」とし、「済州道はサポーターズと共に大韓民国第1号生態法人指定に向けて済州特別法の改正案の通過に向けて最善を尽くす」と述べた。

msjeon22@korea.kr