アジア45億人の注目が仁川に集まっている。仁川市のあちらこちらは、アジア競技大会の準備に奔走している。仁川アジア競技大会まであと50日足らずとなった。9月19日から仁川市で開催される第17回アジア競技大会には、北朝鮮を含む45の国から約1万3千人の選手団が参加し、それぞれの力と技を競い合う。アジア最大のスポーツの祭典は、10月4日まで16日間にわたって開かれる。
今年5月に完成した仁川アシアード・メインスタジアム(写真提供:仁川アジア競技大会組織委員会)
仁川アジア競技大会の広報大使を務めるパク・テファン選手とソン・ヨンジェ選手が描かれた仁川アジア競技大会のPRバス(写真提供:仁川アジア競技大会組織委員会)
仁川空港の出入国通路に設置された映像PR装置「メディアウォール」。仁川アジア競技大会広報大使のソン選手の写真が掲載されている(写真提供:仁川アジア競技大会組織委員会)
開会式・閉会式ではアジアの交流と融和を表現 「45億の夢、ひとつになるアジア」のテーマの下、9月19日に仁川アシアード・メインスタジアムで開会式が開かれる。同大会の組織委員会は、「平和の息遣い、アジアの未来」のスローガンを掲げ、同大会がアジア45億人の平和と融合のきっかけとなることを願い、それを開会式・閉会式で表現する計画だ。
開会式のハイライトは、第1回アジア競技大会が開催されたインド・ニューデリーと江華島の摩尼山の瞻星台で採火された火がひとつになり、聖火台に聖火が点火される瞬間だ。この聖火は、アジア競技大会では初めてニューデリーで8月9日に採火され、中国の威海を経由して13日に仁川に到着する予定だ。閉会式では、大会期間中にわたって競技場の内外で選手たちを応援した青年サポーターズが選手団と一緒に入場し、ひとつになったアジアという感動のメッセージを観衆に伝える。
開会式・閉会式は、韓国の有名映画監督のイム・グォンテク氏とチャン・ジン氏がそれぞれ総監督と演出を務める。二人は、仁川と仁川市民がつくる、国同士が互いに尊重し合いつつその中にアジアの未来が描かれた開会式・閉会式を演出したいと話している。イム監督は、「先端ITを駆使し、韓国の伝統と仁川の文化を融合させた、一つのバラエティショーのような感動的な開会式にしたい。韓国らしさを表現すると同時に、交流と融和によるアジアのビジョンを提示したい」と話している。
「2014仁川アジア競技大会」のマスコット・キャラクターのゴマフアザラシ(左から「パラメ」「チュムロ」「ビチュオン」)
アジアの人々が互いに手を取り合って飛翔する翼を表現した仁川アジア競技大会の公式エンブレム(写真提供:仁川アジア競技大会組織委員会)
7月17日に慶尚北道金川市で開かれた「2014 MBCカップ全国水泳大会」の2日目、男子一般個人メドレー200メートル決勝のレース終了後、パク選手が笑顔を見せている。この日、パク選手は2分00秒31の韓国新記録で優勝した(写真提供:連合ニュース)
6月23日にソウル蘆原区の太陵選手村で開かれたアジア競技大会韓国大表2次選考を兼ねた新体操世界選手権大会で、ソン選手がリボンの試技を行っている(写真提供:連合ニュース)
多彩な文化イベントも盛りだくさん 大会期間中、仁川市一帯ではアジア競技大会の開催を記念する多彩な文化イベントが催される。その代表的なものが「アジア食文化祭り」だ。仁川市西区のメインスタジアム一帯で10軒余りの有名レストランと料理人らが約100種類に上るアジアの料理を紹介する。彼らが作ったエキゾチックで香りの良い料理は、来場客の味覚と嗅覚を刺激するだろう。イベントの収益金は、アジア諸国の子ども支援事業に寄付される予定だ。
コリアネット ユン・ソジョン記者
arete@korea.kr
6月20日にソウルの太陵選手村の体操競技場で開かれた仁川アジア競技大会の男子体操韓国代表選考会で、ヤン・ハクソン選手が吊り輪の試技を行っている(写真提供:連合ニュース)
仁川アジア競技大会組織委員会が8月初旬に発行した同大会の6種類の記念切手。レスリングや新体操など5つの種目と大会のマスコット・キャラクターが描かれている(写真提供:仁川アジア競技大会組織委員会)